結論:台風は「風災(強風/飛来物)」と「水災(浸水)」を分けると“出る/出ない”が整理できる

台風と保険
風災・水災で「出る/出ない」を分ける実務ガイド

台風の被害は、見た目が似ていても原因が違います。 保険は原因(風か、水か、経年か)で扱いが変わることがあるため、まず 風災水災を分けて考えるのが最短です。 ここでは、台風後にやるべき行動、写真の残し方、請求の流れまで“実務”で整理します。

台風直後の動き 写真・証拠 災害チェックリスト
注意:このページは教育目的の一般整理です。補償範囲・免責・上限は商品/契約で異なります。 最終判断は約款・重要事項説明・保険会社の指示を優先してください。

1. まず分ける:台風の被害は2系統

風災(強風・飛来物) 屋根材のはがれ、雨樋・カーポート破損、窓ガラス破損、飛来物による外壁損傷など。 入口が「風」由来であることがポイント。
水災(浸水・床上/床下など) 洪水・高潮・内水氾濫などによる浸水。 風で壊れた箇所からの雨水侵入と区別が重要なことがある。
台風で揉めやすいポイント: 「経年劣化」なのか「台風の事故」なのかの線引き。 事前にボロかった箇所が台風で顕在化すると、ここが争点になりやすいです。 参考:Fire_Aging_Wear_Exclusions.html

2. 台風直後:まずやること(安全→拡大防止→連絡)

  1. 安全確保:倒木・電線・ガス臭・浸水の危険があるなら近づかない
  2. 二次被害の防止:ブルーシート・止水・養生など、被害拡大を止める(できる範囲で)
  3. 写真・記録:手を付ける前に撮影(後述)
  4. 保険会社へ連絡:事故受付を先に取る(指示がある場合がある)
災害全般の動きは:Disaster_Claim_Checklist.html
火災保険の請求の全体像は:Fire_Claim_Process.html

3. 写真・証拠:これだけ押さえれば強い

全景→中景→アップ 家全体(外観)→被害箇所の位置がわかる写真→破損のアップ。順番が重要。
日付と時系列 撮影日時が残る設定。応急処置前/後がわかるように撮る。
原因の手がかり 飛来物、割れたガラス、外れた屋根材など「風由来」を示す材料があれば撮る。
浸水ライン 水災の場合、水位の痕跡(線)と床上/床下の状況、泥の状態を撮る。
領収書 応急処置の材料・作業費が出る/出ないは契約次第だが、保管は必須。

4. 請求の流れ(台風編:迷いを減らす)

1) 事故受付 まず受付番号を取る。被害の概要・発生日・住所・契約情報を伝える。
2) 証拠提出 写真、修理見積、応急処置の領収書など。保険会社の案内に従う。
3) 現地確認(必要な場合) 鑑定/調査が入ることがある。勝手に大規模修理を始める前に確認(ケースによる)。
4) 免責・対象外の確認 経年劣化、免責(自己負担)、上限などで結果が変わる。ここが争点になりやすい。
5) 支払い/修理 支払いの条件・時期は契約次第。修理は業者と内容・範囲を整理して進める。

5. 台風で“出ない事故”を作る行動(避ける)

  • 写真を撮らずに片付けてしまう(証拠が消える)
  • 原因が曖昧なまま修理を進める(風災か水災か経年か)
  • 応急処置の領収書を捨てる
  • 契約の対象(建物/家財)を混同する

6. 台風チェックリスト(印刷して使える)

安全 □ 電線/倒木/ガス臭の危険を確認 □ 無理に近づかない
拡大防止 □ 雨の侵入を止める(可能な範囲) □ 応急処置の領収書を保管
写真 □ 全景→中景→アップ □ 日付が残る □ 浸水ライン(あれば)
原因の分岐 □ 風災(飛来物/強風) □ 水災(浸水/洪水) □ 経年劣化の可能性
連絡 □ 保険会社に事故受付 □ 指示の有無を確認 □ 受付番号を控える
見積・提出 □ 修理見積 □ 写真 □ 領収書 □ 被害の時系列メモ

7. よくある質問(台風)

Q. 台風で雨漏り。必ず保険で出る?

雨漏りの“入口”が台風由来(風で屋根や窓が壊れた等)か、経年劣化かで扱いが変わることがあります。 まずは写真・原因の整理が重要です。参考:Fire_Aging_Wear_Exclusions.html

Q. 片付けてから連絡してもいい?

片付けは必要ですが、写真を撮ってからが基本です。 証拠が消えると不利になることがあります。応急処置は「拡大防止」の範囲で。

Q. 洪水と台風の風被害、どっちで請求?

両方が関係することもあります。重要なのは「何が原因で、何が壊れたか」を分けて記録すること。 風災と水災は考え方が違うので、このページの分岐に戻って整理してください。

8. 次に読むページ

要点:台風は「風災」と「水災」を分ける。写真は“全景→中景→アップ”。応急処置はOK、証拠を消さない。