結論:マンションは「管理組合の保険」と「自分の保険」を分けて考える

マンションと戸建ての火災保険の違い(専有部分・共用部分・家財)

マンションの火災保険で迷う理由はひとつです。 建物が「共用部分」と「専有部分」に分かれるから。 このページは、誰がどこを守るのか(管理組合/個人)を、わかる言葉で整理します。

火災保険(全体) 請求の流れ 台風(風災) 水害(水災)

1. まず地図:誰がどこを守る?

共用部分 建物全体や共有の設備(エントランス、廊下、外壁、屋上など)。管理組合の保険が中心。
専有部分 あなたの部屋の中(内装や設備の範囲は規約で変わる)。個人の火災保険が中心。
家財 家具・家電・衣類など。個人が守る。建物とは別枠のことが多い。
結論:マンションは「管理組合の保険=共用」「自分の保険=専有+家財」という二階建てで考えると一気に簡単になります。

2. マンションと戸建ての“違い”はここ

マンション:二重構造

共用(管理組合)と専有(個人)で、契約者も請求窓口も分かれることがある。

戸建て:単独構造

建物も家財も基本は自分(世帯)。「誰が守る?」の迷いが少ない。

水濡れの波及

マンションは上下階に波及しやすく、第三者への損害が重要になりがち。

風災・水災の被害範囲

戸建ては屋根・外壁など外周に被害が出やすい。マンションは窓・バルコニーなどが焦点。

3. 専有部分・共用部分:どこで揉める?

ここは建物ごとにルール(管理規約)で変わります。Hoken.co.jpでは一般論として「考え方」を整理します。

  • 内装(壁紙・床材):専有扱いになりやすい
  • 窓・サッシ:共用扱いのケースもあり得る(建物ルール次第)
  • 給排水管:どこまでが専有か、縦管は共用かなどで分かれやすい
  • 玄関ドア:共用扱いのケースもあり得る(建物ルール次第)
実務の最短:「管理規約」と「管理組合の保険の概要(加入証明/パンフ)」を確認すると、分担が早く見えます。

4. マンションで特に重要:第三者への損害(個人賠償)

マンションは水濡れなどが上下階・隣室へ波及しやすい環境です。 そのため、火災保険の中で「第三者への損害(個人賠償責任)」が重要テーマになりやすいです。

注意:ここは契約内容で変わります。何が付帯されているか(上限/対象外)を必ず確認してください。

5. 事故が起きたとき:誰に連絡して、誰が請求する?

共用部分の損害 管理会社・管理組合へ連絡。管理組合の保険で対応する可能性がある。
専有部分の損害 あなた(区分所有者)が、自分の火災保険へ連絡・請求する可能性がある。
家財の損害 あなたが、家財として請求(契約がある場合)。
上下階への波及 まず安全確保→状況共有→必要なら保険相談(個人賠償など)。
請求の型:写真(全体→原因→近接→型番)→時系列→連絡→見積。 詳細は Fire_Claim_Process.html

6. 5分でできる確認(マンション版)

  1. 管理組合の保険:共用部分を守る保険があるか(概要だけでも)
  2. 自分の火災保険:専有部分(内装)をどこまで守る設定か
  3. 家財:家財補償が付いているか
  4. 第三者への損害:個人賠償などの付帯の有無
  5. 水災/風災:水害(水災)や台風(風災)の取り扱いを確認

7. よくある質問

Q. マンションなら火災保険はいらない?(管理組合が入ってるから)

管理組合の保険は共用部分中心になりやすく、あなたの部屋の専有部分家財は別枠になることが多いです。 「管理組合=全部」ではない、と覚えると迷いにくいです。

Q. 上の階の漏水で家財が濡れた。どこを見る?

まずは安全確保と被害記録(全体→原因→近接→型番)。次に管理会社へ共有し、 自分の契約が「家財」を含むか確認します。水害(水災)と水濡れ(漏水)は整理が違うことがあります。 Fire_Flood_Coverage.html も参照してください。

Q. 台風で窓が壊れて雨が入った。マンションでも風災?

マンションでも考え方は同じで、まず「破損(風)→侵入(雨)」の筋が立つかがポイントです。 どこが破損したか(窓・サッシなど)を、全体→近接で残すのが強いです。 Fire_Typhoon_Coverage.html を参照してください。

8. 次に読むべきページ

要点:マンションは「管理組合(共用)」と「自分(専有+家財)」を分けて考える。迷ったら分担表に戻る。