1. いちばん大事な1行
重要:返戻金がある=貯金、ではありません。保障との引き換えで設計されます。
2. なぜ返戻金は増減する?(ざっくり仕組み)
| 保険料の内訳 | ざっくり言うと「保障の費用(リスク)」+「運営コスト」+「積立要素(商品による)」の混合。 |
|---|---|
| 早期に戻りにくい理由 | 初期コストや保障コストの影響で、加入直後ほど返戻金が小さくなりやすい。 |
| 時間が経つと | 商品設計により、一定期間後に増える形になることがある(ただし商品で差が大きい)。 |
3. よくある誤解(事故ポイント)
- 誤解1:返戻金=元本保証 → 商品・解約時期で変わる。早期は戻らないことも。
- 誤解2:返戻金があるから“得” → 目的が「保障」か「貯蓄」かで評価軸が違う。
- 誤解3:定期より終身が正解 → 子育て期の“期間の山”を終身で埋めると保険料が重くなりやすい。
4. 返戻金が関係しやすい保険(一般論)
終身保険
設計によって返戻金が出ることがある。目的が葬儀費用などの土台なら整理しやすい。
養老保険
満期や返戻の仕組みが中心になることがある(商品ごとの差が大きい)。
学資・こども保険
教育資金のタイミングと合うかが核心。ズレると解約で損が出やすい。
(注意)掛け捨て
定期保険は「期間の保障」が目的。返戻金を期待する設計ではないことが多い。
5. 解約を考えるときの“判断の順番”
| ① 保障は必要? | 誰の生活を守る?いつまで?(必要保障額が核) |
|---|---|
| ② 代替できる? | 必要なら、定期など別の形で置き換えられるか |
| ③ 返戻金はいくら? | 今解約した場合の金額と、数年後の推移(返戻金表) |
| ④ 家計優先順位 | 緊急資金・借入返済・教育費など、今必要なことを整理 |
6. 何を見ればいい?(必要な書類)
- 保険証券:契約者・被保険者・受取人、保障内容の確認
- 設計書(返戻金表):解約返戻金が“いつ・いくら”か
- 重要事項説明:注意点、解約時の扱い、条件
- 約款:最終ルール(細部)
7. 5分チェック(返戻金で迷ったら)
□ 目的は保障?貯蓄?
目的が混ざっていると判断できない。まず分ける。
□ 今解約した返戻金はいくら?
設計書(返戻金表)で「今」を確認。
□ 保障はまだ必要?
必要保障額が残るなら、代替(定期など)を検討。
□ 受取人は最新?
人生イベント後に放置していない。
8. よくある質問
Q. 解約返戻金がある保険は“得”ですか?
「得か損か」ではなく「目的に合うか」です。保障が目的なら保障で評価し、貯蓄が目的なら貯蓄で評価します。 目的が混ざると比較不能になります。
Q. いつ解約すると損になりやすい?
一般に、加入直後など早期は返戻金が小さい設計が多く、不利になりやすいと言われます。 ただし商品差が大きいので、必ず設計書(返戻金表)で「今」と「数年後」を確認してください。
Q. 終身をやめて定期にすべき?
まず「一生必要な土台(葬儀費用など)」があるか、次に「期間の山(子育て期)」がどれくらいかを整理します。 山は定期が向きやすく、土台は終身が向きやすい、という基本に戻ると判断が速いです。 Life_Term_vs_Whole.html を参照してください。