結論:地震後は「安全→二次被害防止→写真→連絡」の順。先に直すと“出ない事故”を作りやすい

地震のあとにやること
安全→記録→連絡の順で「保険が出る/出ない」を守る

地震の直後は、家も心も混乱します。 でも保険の観点では、最初の数時間〜数日で「記録が残るか」「原因が整理できるか」が決まります。 このページでは、地震後にやるべき行動を安全優先で、かつ保険が揉めない実務として整理します。

最初の24時間 写真・証拠 地震保険(柱)
注意:このページは教育目的の一般整理です。補償範囲・免責・支払条件は契約で異なります。 最終判断は約款・重要事項説明・保険会社の案内を優先してください。

1. 最初の24時間:やることは4つだけ

① 安全確保 余震・倒壊・落下物・火災・ガス漏れ。まず命と安全を最優先。
② 二次被害の防止 水漏れ・雨の侵入・倒れそうな家具など、被害の拡大を止める(できる範囲で)。
③ 写真・記録 手を付ける前に撮る。全景→中景→アップで「どこが、どう壊れたか」を残す。
④ 連絡(受付番号) 保険会社に事故受付。受付番号を控え、必要書類や手順を確認する。
災害共通の手順は:Disaster_Claim_Checklist.html
地震保険の全体像は:Earthquake_Insurance.html

2. 地震は「火災保険」と違う(ここで誤解が起きる)

重要:地震に関する損害は、火災保険だけでは扱いが限定/対象外になりやすい領域があります(商品差あり)。 地震保険の役割は、多くの場合「元通り」ではなく生活再建の資金です。

3. 写真・証拠:地震は“割れ/ズレ/傾き”が命

全景→中景→アップ 家全体→部屋→ひび割れや破損のアップ。位置関係がわかる順で撮る。
ひび割れの記録 長さ・場所・幅がわかるように、定規や硬貨など“サイズの基準”と一緒に撮る。
ズレ・傾き ドアが閉まらない、床が傾く、基礎のズレ等は、動画で残すと状況が伝わりやすい。
家財の破損 テレビ・家具・食器棚など。倒れた状況と破損のアップをセットで撮る。
二次被害 漏水・火災・雨の侵入など、地震後に拡大した損害も“時系列”で残す。

4. 応急処置:やっていいこと/注意すること

応急処置は基本的に「被害拡大防止」のために重要です。 ただし、証拠を消す前に撮影し、領収書・作業記録を残すのが原則。
  • OK(基本):雨の侵入を止める、危険箇所を養生、倒れそうな家具の固定など(安全優先)
  • 注意:大規模修理や解体は、保険会社の指示確認が必要になる場合がある(ケースによる)
  • 領収書:材料費・作業費は必ず保管(出る/出ないは契約差がある)

5. 連絡のしかた:受付時に伝えること(テンプレ)

伝える情報 □ 発生日(いつ) □ 場所(住所) □ 被害の概要(建物/家財) □ 危険状況(住める/住めない等)
□ 応急処置の有無 □ 連絡先
必ず控える □ 受付番号 □ 担当窓口 □ 次に提出するもの(写真/見積/書類) □ 手順

6. 地震で“出ない事故”を作る行動(避ける)

  • 写真を撮らずに片付ける(証拠が消える)
  • ひび割れを補修してから申請する(原因・状態が不明になる)
  • 大規模解体を急いでしまう(確認が必要なケースがある)
  • 家財と建物の損害を混同する(申請の整理が崩れる)

7. 地震後チェックリスト(印刷して使える)

安全 □ 余震に備える □ ガス/電気/水の危険確認 □ 倒壊・落下物に近づかない
拡大防止 □ 漏水・雨侵入を止める □ 危険箇所を養生 □ 応急処置の領収書を保管
写真 □ 全景→中景→アップ □ ひび割れ(サイズ基準) □ ズレ/傾き(動画) □ 家財
連絡 □ 保険会社へ事故受付 □ 受付番号を控える □ 提出物と手順を確認
見積・提出 □ 修理見積 □ 写真 □ 時系列メモ □ 応急処置の記録

8. よくある質問(地震のあと)

Q. ひび割れが小さい。申請していい?

まず安全面で危険がないか確認しつつ、写真と時系列を残しておくのが重要です。 申請可否・扱いは契約や損害区分で変わるため、受付で相談するのが安全です。

Q. 地震の火事(地震が原因の火災)は?

地震が関係する損害は扱いが複雑になりやすいので、原因の時系列と証拠が重要です。 まずは保険会社へ早めに連絡し、指示を確認してください。

Q. 住めないほど壊れた。まず何?

命と安全が最優先です。その上で、避難・仮住まいの手配、そして写真・受付番号の確保。 生活再建の資金として地震保険の役割を理解すると判断が整理できます。 Earthquake_Insurance.html

9. 次に読むページ

要点:地震後は「安全→拡大防止→写真→連絡」。ひび割れは位置とサイズ、ズレは動画。先に直す前に記録を残す。