結論:起業直後は「賠償→人→休業→資産→信用」。まず“倒産トリガー”を止める

起業したら保険は何が必要?
事業保険の最短ルート(個人事業主・法人)

起業直後はお金も時間も足りません。だからこそ、保険は全部入るのではなく、 「会社が一撃で終わるところ」から順番に止めます。 ここでは、最短で必要な領域を決めるためのチェックと、業種別の“最小セット”をまとめます。

最短フロー 事業保険(柱) 業種別セット
注意:このページは教育目的の一般整理です。業種・規模・契約形態・法令で必要な補償は変わります。 最終判断は約款・重要事項説明、および専門家への相談を推奨します。

1. 最短フロー(10分で優先順位が決まる)

STEP 1:取引先要件を確認 元請・施設・入札・契約書に「加入必須」がある場合、最優先で満たす。
STEP 2:賠償(外部)を止める 対人対物・PL・受託/情報漏えいなど、会社が一撃で終わる領域。
STEP 3:人(従業員/経営者) 少人数ほど“1人の事故”で止まる。業務災害や必要な上乗せを検討。
STEP 4:休業(利益・固定費) 止まったとき、家賃・人件費・返済を払えるか。
STEP 5:資産と信用 設備・在庫・データ。回復時間が長いものは早めに設計。
柱に戻る:事業保険の全体像(地図)は Business_Insurance.html にあります。

2. 業種別 “最小セット”(起業直後の現実解)

店舗型(飲食/小売/サロン)

最小:施設賠償+火災/水害(店舗)
次:休業(固定費)+従業員がいれば人の補償

工事/施工/現場(請負)

最小:業務賠償+(契約要件)+作業員の業務災害
次:工具・資材(盗難/破損)+休業

IT/受託/クリエイティブ

最小:賠償(受託/情報)+業務停止耐性の確認
次:サイバー/情報漏えい+休業(止まると売上ゼロなら)

物販(EC/卸)

最小:PL(製造物責任)/賠償+在庫/倉庫の火災/水害
次:回収(必要なら)+物流停止への耐性

3. 10分セルフ診断(Yesが多い所から守る)

Yesが多い列が、あなたの優先領域です。起業直後は“全部”ではなく“上から順”が正解です。
賠償(外部) 客が来る / 現場作業 / 納品物 / 受託契約 / 他人の物を扱う
人(止まる) 少人数 / 危険作業 / キーパーソン依存 / 代替がいない
休業(資金) 家賃が高い / 固定費が大きい / 1ヶ月止まると厳しい / 返済がある
資産(モノ) 設備が高い / 在庫が大きい / 工具が多い / 水害や盗難が怖い
信用(データ) 顧客情報がある / 取引先が厳しい / 停止が致命的 / 委託先が多い

4. よくある誤解(起業直後に危ない)

Q. 「まだ売上が少ないから保険はいらない」

売上ではなく、“一撃で終わる事故”の有無が問題です。小さいほど一撃耐性が弱いので、 むしろ賠償だけは早めに固めるのが合理的です。

Q. 「火災保険に入れば休業も出るでしょ?」

復旧(モノ)と休業(利益・固定費)は別です。休業補償は設計が必要です。

Q. 「サイバーは大企業だけ」

小規模でも情報漏えい対応は発生します。規模より“データがあるか”と“止まると困るか”で判断します。

5. 次に読む(作る)ページ

起業は“保険だけ”では完結しません。次は「状況別」ハブを強化して入口を増やすのが強いです。
要点:起業直後は「賠償→人→休業→資産→信用」。まず“会社が一撃で終わる”ところから止める。